日本海の絶景! 鉄道ファンも満足の自転車道 えちごトキめき鉄道「サイクルトレイン」で

えちごトキめき鉄道は、日本海ひすいラインで自転車を列車内にそのまま持ち込める「サイクルトレイン」を実施します。

日本海ひすいラインでイベント兼用車両として運行しているえちごトキめき鉄道ET122形気動車(くろてん/写真AC)
日本海ひすいラインでイベント兼用車両として運行しているえちごトキめき鉄道ET122形気動車(くろてん/写真AC)

新潟県糸魚川市と上越市を結ぶ国道8号沿いには、全長32kmのサイクリングロード「久比岐(くびき)自転車道」が整備されています。日本海を一望できる眺望の良さが人気で、快晴の日には佐渡島や能登半島が見えることもあります。旧国鉄北陸本線の線路跡地を活用しており、レンガ造りのトンネルや橋脚などの鉄道遺構に蒸気機関車(SL)が主役だった当時の面影を感じることができます。

この自転車道を利用しやすくすることでサイクリストを中心とした観光客を誘致する目的で、自転車の持ち込みの際に折りたたんだり袋に入れる必要がないサイクルトレインが実施されます。期間は2022年4月20日(水)〜11月30日(水)で、利用できるの区間は市振駅〜直江津駅間です。昼間時間帯の上下計11本の普通列車および、上下計4本の観光急行が対象列車となっています(利用区間の路線図および対象列車の時刻表は下図を参照)。サイクルトレイン利用時は運賃とは別に、全区間一律290円の積込料金が必要です。

なお、浦本駅・筒石駅およびあいの風とやま鉄道区間(泊駅・越中宮崎駅)はサイクルトレインの対象外となっています。また、日本海ひすいラインの普通列車は基本的に1両編成で運転するため、混雑しているときは持ち込みを断る場合があるとのことです。

【路線図で解説】えちごトキめき鉄道 日本海ひすいラインで「サイクルトレイン」実施

一方で、親不知駅の前後は自転車道は整備されておらず、海岸沿いに険しい崖が連なる古くから交通の難所として知られています。曲がりくねった道はトンネルや洞門が連続し、大型トラックの往来も多いことから自転車移動には適していません。えちごトキめき鉄道は、ここを通過する市振駅〜糸魚川駅間は列車が比較的空いており、この区間でのサイクルトレインの利用を推奨しています。